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【決算】「任天堂(7974)」27年3月期1Q決算は?利益予想2倍・関税還付3億ドル・PTS6%高
27年3月期1Qを決算独自スコア76点で検証
2026年8月6日 公開
営業利益は市場予想の約2倍。ただし、約3億USドルの関税還付と円安を除くと、見える利益の姿は変わります。
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今回決算
利益急増の実力
利益は予想の約2倍 ただし還付金を含む
業績概要
売上は5,178億円
売上は前年同期比9.5%減 営業利益は150.5%増
企業概要
稼ぎ方は一体型
ハードで接点を広げ ソフトとIPで収益化
スコア説明
5項目で採点
達成度・成長の質 収益性・見通し・財務
スコア説明
100点満点で評価
株価予測ではなく 発表された決算内容を採点
株価反応
PTSはなぜ6%高
還付金を含む利益でも 市場は強く反応した
決算前
発表前から2.87%高
8月6日終値7,641円 出来高787万5,600株
夜間PTS
夜間PTSは8,100円
東証終値比459円高 騰落率は6.01%
初期評価
最初に見えた好材料
利益予想の約2倍 粗利益率は22ポイント改善
一過性要因
ただし還付金がある
約3億USドルを 売上原価から減額
前提整理
任天堂は何で稼ぐか
本体台数だけでは 利益構造を説明できない
売上構成
売上の93.3%はゲーム
ゲーム専用機4,830億円 IP関連348億円
用語解説
セルインとセルスルー
会社から外部への販売と 最終顧客への販売を区別
用語解説
自社ソフト比率とは
ソフト売上に占める 任天堂タイトルの割合
前四半期比
前四半期の利益率14.7%
今回27.5%との差は 季節性だけでは説明できない
前回決算
前回の4つの焦点
販売計画・世代移行 コスト負担・ソフト供給
一次資料
本体減、ソフト増
Switch 2本体は34.4%減 ソフトは9.2%増
一次資料
利用者は1億人超
年間プレイユーザーは 前年に続き1億人超
達成度
予想の約2倍を採点
上振れ幅と進捗率は 満点級だったのか
市場予想比
売上は予想を12.8%超過
実績5,178億円 IFIS予想4,589億円
市場予想比
営業利益は予想の約2倍
実績約1,426億円 LSEG予想703億円
市場予想比
経常利益も約2倍
実績2,061億円 IFIS予想1,027億円
通期計画比
営業利益進捗38.5%
通期計画3,700億円へ 第1四半期で4割弱
通期計画比
経常利益進捗47.9%
通期計画4,300億円の ほぼ半分に到達
前年同期比
前年より進捗が速い
営業利益は15.8%から38.5% 経常利益は17.7%から47.9%
二択クイズ
通期予想を修正した?
高進捗を受けて 上方修正したかを二択
クイズ回答
正解は据え置き
売上・利益・配当の 予想はすべて変更なし
採点判断
上振れは一部が一過性
約3億USドルの還付で 比較の基準が歪む
成長の質
最大の分かれ目
利益151%増は 本業の成長なのか
前年同期比
減収でも大幅増益
売上は9.5%減 営業利益は150.5%増
数量要因
本体販売は減少
Switch 2は582万台から382万台 前年同期比34.4%減
数量要因
ソフト販売は増加
Switch 2は9.2%増 旧Switchは38.6%増
商品構成
デジタル売上は90%増
698億円から1,327億円 比率は61.5%へ
IP収入
IP関連収入は2倍超
167億円から348億円 前年同期比107.4%増
一次資料
関税還付は約3億ドル
販売価格へ転嫁せず 任天堂が負担した関税を還付
単純試算
還付を除くと約948億円
報告利益約1,426億円から 還付換算約478億円を控除
単純試算
為替も除くと約726億円
営業利益への為替効果 約222億円も機械的に控除
解釈
それでも前年は上回る
単純試算726億円は 前年同期569億円を27.5%上回る
収益性
利益率54.3%は続くか
22ポイント改善のうち 構造変化はどこまでか
前年同期比
粗利益率は22ポイント改善
前年同期32.3%から 今回54.3%へ上昇
一次資料
粗利改善の公式説明
ハード比率低下と 自社ソフト比率上昇
商品構成
ハード比率は55.3%へ
前年同期78.8%から 23.5ポイント低下
商品構成
自社ソフト比率82.6%
前年同期64.8%から 17.8ポイント上昇
商品構成
デジタル比率61.5%
前年同期59.3%から 2.2ポイント上昇
一次資料
販管費率は悪化
研究開発費は26%増 広告宣伝費は22.9%減
単純試算
実力利益率は約14.0%
還付と為替を単純控除 前年同期9.9%は上回る
通期見通し
なぜ上方修正しない
高進捗でも据え置き 会社は何を警戒したか
二択クイズ
上方修正したか
高進捗の後に 通期予想を変えたか二択
クイズ回答
正解は据え置き
営業利益3,700億円 年間配当162円も変更なし
一次資料
会社予想は変更なし
為替・関税・部材価格の 前提も5月時点を維持
通期計画比
残り必要利益は2,274億円
通期計画の61.5%を 残り9カ月で稼ぐ必要
前提条件
為替前提は実績より円高
会社前提1ドル150円 Q1平均159.38円
コスト前提
約1,000億円の原価影響
部材高と関税支払いを 通期計画へ織り込み
一次資料
販売計画も据え置き
Switch 2本体1,650万台 ソフト6,000万本
配当
年間配当は162円
前期実績219円から 57円少ない予想
配当方針
予想配当性向は約60.2%
年間配当162円を 予想EPS268.90円で計算
自社株買い
新たな自社株買いなし
今回決算と同時の 追加的な還元策は未発表
財務
現金は2,477億円減少
現金及び預金1兆5,441億円 前期末比13.8%減
運転資本
棚卸資産は782億円増
5,398億円から6,180億円 前期末比14.5%増
データ不足
Q1キャッシュフローなし
第1四半期はCF計算書を 作成していない
株価指標
終値基準PER28.4倍
8月6日終値7,641円 PBRは3.02倍
算出過程
PTS基準PERは約30.1倍
8,100円を予想EPS 268.90円で割った試算
予想PERの同業比較
27年3月期1Qを決算独自スコア76点で検証
同業比較
同業比較では高め
ソニー17.5倍に対し カプコン28.4倍に近い
予想PERの同業比較
27年3月期1Qを決算独自スコア76点で検証
反対論
最も強い弱気論
実力利益は予想線なのに PERは30倍へ上昇
謎の回収
市場は商品構成も評価
ソフト・デジタル・IPと 上方修正余地を見た可能性
結論
最終判定は76点
判定はおおむね良好 内容評価であり売買判断ではない
シリーズ結語
数字の中身まで検証
表面の増益率だけでなく 継続する利益を見極める