MEDY STORY
【決算】SpaceX(スペースX)26年12月期2Qは?売上92%増・AI投資158億ドル・時間外7.5%安
成長力は証明、資本効率は未証明
2026年8月5日 公開
売上高は前年同期比92%増、市場予想も上回りました。それでも株価は時間外で約7.5%下落。StarlinkとAIの成長、利益率改善、巨額設備投資、フリーキャッシュフローを5項目・100点満点で検証します。
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企業紹介
上場後初の決算
宇宙・通信・AIを統合 今回の四半期決算を検証
今回決算
3事業を1社で運営
Space・通信・AI 上場後初の四半期決算
採点方法
合計100点で評価
株主還元と財務を加え 決算内容だけを判定
評価の形
高成長と資金負担
成長の質18点に対し 財務は6点にとどまる
全体の謎
売上増でもCFは赤字
売上78.14億ドル 上期FCFは-250.10億ドル
株価反応
決算前は9.43%上昇
終値125.33ドル 決算発表は市場終了後
発表直後
通常取引と時間外
決算前+9.43% 決算後は約-7.5%
市場の初期評価
予想超過でも売られた
時間外は116ドル前後 初期反応は明確な下落
反応要因
市場が警戒した3点
AI投資・見通し不在 株式需給を同時に警戒
一次資料
成長と大型投資が並ぶ
売上92%増の横に AI契約と買収を記載
オープンループ
第9章で答えを回収
良い決算なのに下落 評価水準まで含めて検証
事業構造
稼ぎ方を先に整理
通信が利益の中心 SpaceとAIへ再投資
売上構成
売上の55%は通信
Space12.3% Connectivity54.9%・AI32.8%
営業損益
利益は通信に集中
通信は16.56億ドル黒字 SpaceとAIは営業赤字
資金循環
通信利益を再投資
Starlinkで稼ぎ StarshipとAIへ資金投入
前四半期比
AI赤字は半減
前四半期-24.69億ドル 今回は-12.57億ドル
主力KPI
契約数は1年で倍増
Starlink600万件から 1,200万件へ拡大
用語整理
利益指標を混同しない
調整後黒字でも GAAP営業損益は赤字
項目1
予想を超えたのか
市場予想には上振れ 会社計画は公表されず
売上高の実績と市場予想
成長力は証明、資本効率は未証明
市場予想比
売上は市場予想超え
実績78.14億ドル 予想約68.1億ドルを上回る
売上高の実績と市場予想
成長力は証明、資本効率は未証明
1株損失の実績と市場予想
成長力は証明、資本効率は未証明
市場予想比
1株損失も予想より小さい
実績-0.09ドル 予想-0.23ドルを上回る
会社計画
正式な通期計画なし
売上・営業利益・EPS 進捗率を計算できない
確認問題
二択クイズ
通期売上・利益予想を 正式に発表した?
答え合わせ
正解はB
年末ランレートは 通期売上予想ではない
前年同期比
前年比では92%増
40.71億ドルから 78.14億ドルへ拡大
前四半期比
前四半期比でも66.5%増
46.94億ドルから 78.14億ドルへ拡大
一次資料
公式損益計算書
売上・営業損益・純損益 1株損益を同時に確認
採点判断
予想達成は高評価
市場予想には明確な上振れ 計画不在は減点要因
スコア確定
項目1は18点
市場予想超過を評価 計画不在で7点減点
項目2
増収の中身を分解
数量・単価・契約要因 3事業に分けて検証
前年同期比
全3事業が増収
Space29%増 通信66%増・AI247%増
前四半期比
前四半期比も全事業増
Space55%増 通信32%増・AI213%増
数量要因
Starlink契約数は倍増
600万件から1,200万件 数量成長が増収を支える
単価要因
ただし単価は22%低下
ARPU85ドルから66ドル 低価格地域への拡大が影響
顧客構成
法人・政府売上は108%増
8.67億ドルから 18.06億ドルへ拡大
契約要因
AI増収は契約計上が主因
契約総額141億ドル Q2に16億ドルを計上
顧客集中
特定顧客が売上19.5%
AIの大型契約が寄与 顧客集中は残る
採点判断
本業成長は確認できる
数量増と法人需要が強い 単価低下と集中を減点
スコア確定
項目2は18点
数量と契約を高評価 単価低下などで2点減点
項目3
利益率改善は本物か
全社赤字はほぼ解消 事業別では差が残る
利益率
粗利率は11.3ポイント改善
43.9%から55.3% 前四半期比でも6.1ポイント増
営業損益
営業赤字は85%縮小
前年9.70億ドルから 今回は1.43億ドルへ
主力利益率
通信の利益率は38.6%
営業利益16.56億ドル 全社改善の中心
AI収益性
AIは指標で評価が逆転
調整後11.46億ドル黒字 GAAPは12.57億ドル赤字
調整項目
差額の中心は減価償却
減価償却18.85億ドル 株式報酬5.16億ドル
一次資料
AI事業の損益と投資
黒字指標と赤字指標 設備投資を同時に確認
Space事業
Spaceの赤字は前年より拡大
前年-3.69億ドル 今回は-5.42億ドル
スコア確定
項目3は16点
全社利益率は大幅改善 赤字2事業で4点減点
項目4
年末ランレートの意味
正式ガイダンスではない 契約と投資前提を検証
ガイダンス
正式な数値計画はなし
通期売上・営業利益 FCFの会社予想は未公表
確認問題
二択クイズ
年末ランレートは 通期売上高と同じ?
答え合わせ
正解はB
年末時点の売上ペースを 1年分に換算した目標
契約基盤
契約残高は大きい
受注残475億ドル AI契約141億ドル・政府60億ドル超
達成条件
ランレート達成の経路
契約を設備へ変え 売上計上を加速する
前提条件
買収と投資の前提が重い
Cursor買収600億ドル Q2設備投資183.69億ドル
スコア確定
項目4は8点
契約残高は評価 正式計画なしで大幅減点
項目5
巨額の現金でも低得点
調達資金と事業CFを分け 投資負担を検証する
キャッシュフロー
営業CFより設備投資が大きい
上期営業CF34.66億ドル 設備投資284.76億ドル
FCF
上期FCFは-250.10億ドル
営業CFから設備投資を引くと 大幅な資金流出が残る
財務残高
現金は負債を上回る
現金・有価証券1,000.09億ドル 有利子負債384.33億ドル
資金源
現金増加は調達効果が大きい
IPO純調達856.75億ドル 社債発行も資金を補強
運転資本
在庫は12.5%増
24.16億ドルから 27.18億ドルへ増加
株主還元
一般株主への還元はなし
配当実績なし 通常型の自社株買いも未発表
スコア確定
項目5は6点
流動性は十分でも FCF赤字と還元なしを減点
整合性検証
下落は行き過ぎか
決算内容66点に対し 時間外は約7.5%安
バリュエーション
株価125.33ドルの評価
時価総額約1.65兆ドル PSRは約71.7倍
同業比較
同業より桁違いの時価総額
SPCX約1.65兆ドル 宇宙関連3社を大きく上回る
下落後評価
7.5%下落後もPSR約66倍
71.7倍から約66.3倍 高い成長期待は残る
謎の答え
株価反応の謎を回収
好決算でも高評価なら 投資負担への感度が高い
反対論
最も強い弱気論
通信利益だけでは 投資を賄えない可能性
整合性の結論
66点と下落は矛盾しない
成長は評価できる一方 高評価にはCF改善が必要
最終判定
成長力は証明
売上と契約は強い 資本効率はまだ未証明
次回の確認点
次回確認する3つの数字
AI営業損益・設備投資 Starlink ARPUを追う
締め
強弱が分かれる決算
決算独自スコア66点 投資判断ではなく内容評価