MEDY STORY
複利:利益が利益を生む仕組みとは?
100万円と30年の物語
2026年7月10日 公開
もし100万円を年利5%で30年間運用し続けたら?「利益が利益を生む」複利の仕組みを、42のシーンで体感するデータストーリー。
AI音声ナレーションは有料プランの機能です
第1章
100万円が432万円になる?
利益が利益を生む「複利」。まずは30年後の答えから見てみましょう。
シーン 3
これは「計算上の仮定」です。
ただし、年利5%が毎年確実に続くという意味ではありません。今回は複利の仕組みを見える形にするためのシミュレーションです。将来の保証ではない、という前提でこの先を読み進めてください。
第2章
半数以上が迷う複利クイズ
あなたは即答できますか?シンプルだけど奥が深い、複利の基本問題。
クイズ
110万円より多い?少ない?
100万円を年利2%で5年間、税金を考えず複利で預けると、残高は110万円より多いでしょうか。少ないでしょうか。 A. 110万円より多い B. 110万円より少ない
シーン 7
覚えるのは「循環」だけ。
複利は難しい公式を暗記する話ではありません。増えた分を使わず、次の増加を生む元手に戻す。 元本 → 利益 → 再投資 → 大きくなった元本 → さらに大きな利益… この循環を理解すれば十分です。
第3章
利益が利益を生む仕組み
1年目は同じ。差がつくのは2年目から。複利のエンジンを分解します。
シーン 10
2年目、105万円「全体」が働く。
違いが出るのは2年目です。複利では、元の100万円ではなく、1年目の利益を含む105万円全体に5%がかかります。 別々だった「100万円」と「5万円」が、ひとつの新しい元本になるのです。
シーン 12
元本 ×(1 + 利率)^ 年数
式では、元本かける、1たす利率、の年数乗。 大切なのは式の暗記より、増えた利益が次の元本として働くこと。それだけで複利は理解できています。
第4章
単利と複利、30年の差
同じ100万円、同じ5%、同じ30年。それでも結果は182万円違う。
シーン 13
同じ条件で、2つを比べる。
100万円を年利5%で30年間運用したとき、単利と複利を比べます。税金と手数料は考えない、同じ条件での比較です。 単利: 利息は元本100万円だけに付く 複利: 利息は増えた資産全体に付く
シーン 14
単利は、まっすぐ250万円へ。
単利は、元本100万円だけに利息がつくため、毎年5万円ずつ同じ幅で増えます。30年後は250万円です。
シーン 15
複利は、加速しながら伸びる。
複利は、増える金額そのものが少しずつ大きくなります。10年後は約163万円、20年後は約265万円です。
シーン 16
差は、約182万円。
30年後、複利は約432万円。単利との差は約182万円です。最初はわずかな差でも、時間がたつほど広がります。
シーン 17
主役は、利益を働かせる「時間」。
グラフが直線ではなく曲線になる理由は、前年までの利益も働くからです。複利の主役は、利益を働かせる時間です。
第5章
複利は後半ほど伸びる
最初の10年は地味。最後の10年が主役。複利のタイムラインを見る。
シーン 18
5年後は、まだ128万円。
複利は、最初から派手に増えるわけではありません。年利5%でも、5年後は約128万円です。
シーン 19
10年たっても、2倍には届かない。
10年後は約163万円。まだ元本の2倍には届きません。短い期間だけを見ると、複利は地味に見えます。
シーン 20
最後の10年で、167万円増える。
ところが20年後には約265万円、30年後には約432万円。最後の10年間だけで約167万円増えます。
シーン 21
1年分の増加額も、育っていく。
同じ5%でも、増える土台が大きくなるほど、1年分の増加額も大きくなります。
シーン 22
遅れて失うのは「最後の10年」。
開始が10年遅れる影響は、最初の10年を失うだけではありません。資産が大きく伸びる、最後の10年も失います。 複利のグラフで一番おいしい区間は、いつだって一番最後にあるのです。
第6章
1%・3%・5%で何が変わる?
たった数ポイントの利率差が、30年でどれほどの違いを生むのか。
シーン 23
同じ30年、違う利率。
100万円を30年間、年利1%、3%、5%で複利運用する仮定を、同じグラフで比べます。上の線が5%、下の線が3%。1%はさらに緩やかです。
シーン 24
年利1%なら、135万円。
年利1%では、30年後に約135万円です。ゆっくりですが、運用しない100万円より約35万円多い計算です。
シーン 25
1%と3%の差は、108万円。
年利3%では、30年後に約243万円。年利1%との差は、約108万円まで広がります。
シーン 26
「2ポイント」が、189万円の差に。
年利5%では約432万円。3%より2ポイント高いだけですが、最終金額は約189万円多くなります。
シーン 27
高い利率は、高いリスクとセット。
ただし、高い利率には通常、より大きな値動きや損失の可能性が伴います。数字の高さだけで選んではいけません。 リターンの天秤の反対側には、いつもリスクの重りが乗っています。
第7章
毎月1万円でも複利は働く
まとまったお金がなくても大丈夫。積立 × 複利の現実的なシナリオ。
シーン 28
100万円がなくても、始められる。
複利は、まとまった100万円がないと使えない仕組みではありません。毎月少しずつ積み立てる場合にも働きます。 毎月1万円。ランチ数回分の金額から、時間のエンジンは回り始めます。
シーン 32
金額より、時間と継続。
毎月の金額を無理に増やす前に、続けられる額で早く始める。時間を味方にすることが、複利の基本です。
第8章
現実の運用は一直線ではない
きれいな曲線は教科書の中だけ。現実の値動きと向き合うための章。
シーン 36
表示金額 ≠ 使えるお金。
税金、手数料、物価上昇を考えると、表示された将来金額と、実際に使えるお金の価値は異なります。 大きく見える数字から、3つの引き算があることを忘れないでください。
第9章
複利はマイナスにも働く
増やす力は、減らす力にもなる。複利のもう一つの顔。
シーン 37
借金にも、複利は働く。
複利は利益だけに働くものではありません。借金の利息や未払いが積み上がる場面では、負担を増やす方向に働きます。 借入残高 → 利息 → 残高に加算 → さらに大きな利息。循環するたびに、雪だるまは大きくなります。
第10章
複利を使う前に覚える3点
ここまでの旅のまとめ。持ち帰るのは、たった3つ。
まとめ 1
複利は「利益を元本に戻す」仕組み。
一つ目。複利とは、利益を元本に戻し、その利益にも次の利益がつく仕組みです。 元本 → 利益 → 再投資。この循環がすべての出発点です。
まとめ 2・3
時間と利率の小さな差が、大きな差に。
二つ目。時間と利率の小さな違いが、長期では大きな差になります。 三つ目。複利そのものに利益保証はありません。リスクと引き算(税・手数料・物価)を忘れずに。