MEDY STORY
【高配当】「グンゼ(3002)」の配当・安定性は?配当利回り5.16%・配当性向130.2%・特別配当69円を検証
5%台の配当は、全部が同じ性格ではない
2026年8月21日 公開
DOE4%以上の普通配当と、ROE8%到達までの追加還元を分け、利益・FCF・株価まで100点満点で検証します。
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2026年8月21日
利回り5%超の正体
高配当の数字だけでは見えない グンゼ216円配当の中身を検証
現在地
現在の配当は216円
株価4,185円・会社予想DPS216円 2026年8月20日基準で利回り5.16%
スコアの仕組み
5項目で持続性を採点
実績・持続力・業績・事業・株価 合計100点で配当の続きやすさを検証
最大論点
216円を2つに分ける
普通配当147円+特別配当69円 特別配当は総DPSの31.9%
オープンループ
5%全部が同じ配当ではない
DOEで支える部分と追加還元を分離 この違いが52点の理由につながる
株価チャート
株価は高値から調整
1年ローソク足で現在地を確認 高利回りが株価下落由来かを検証
株価リスク
最大下落は25.6%
高値4,765円から安値3,545円 年内の最大下落幅は25.6%
仮説
罠利回りの典型とは違う
株価下落だけで5%になったのか 配当そのものの増加も同時に確認する
配当増額
DPSは約2.8倍へ
2024年76.5円から2026年216円へ 株価より配当側の変化が大きい
前提整理
次は配当を生む事業を見る
高利回りの評価には事業理解が必要 肌着だけでは現在の利益構造を説明できない
事業構造
何が配当を稼いでいるか
売上最大はアパレルでも 利益最大は別のセグメント
セグメント
売上は4事業に分散
機能39%・アパレル42% 医療9%・ライフクリエイト10%
1Q営業利益構成
5%台の配当は、全部が同じ性格ではない
利益構成
利益は機能素材に集中
機能ソリューションが営業利益58% アパレルは27%にとどまる
1Q営業利益構成
5%台の配当は、全部が同じ性格ではない
用語整理
DOEは利益以外も見る
配当性向は利益基準、DOEは株主資本基準 同じ配当指標でも役割が違う
株主還元方針
会社はDOE4%以上を明言
安定的・継続的な配当を掲げる 追加還元はROE8%達成まで
還元ルール
配当は2階建て
1階はDOE4%以上の普通配当 2階はROE8%までの追加還元
方針の拘束力
累進配当ではない
DOEは明言されている一方 配当を下げない累進配当の明言はない
配当履歴
過去10年以上を確認
高配当になる前の配当も遡る 減配の有無と特別配当依存を分けて評価
配当履歴
DPSは長期で増加
2016年42.5円から2027年予想216円 総DPSだけでは1度低下した年がある
二択クイズ
普通配当は減った?
2016年以降の普通配当を確認 YESかNOかを履歴の内訳で判定
答え合わせ
答えはNO
2017年の低下は記念配当終了 普通配当37.5円は据え置きだった
特別配当
2025年から性格が変化
普通配当に特別配当を上乗せ 総DPSが一気に195円へ跳ね上がる
依存度
特別配当は31.9%
69円÷216円で31.9% 5%台利回りの約3割が追加還元
評価整理
実績と方針は強弱が混在
普通配当の実績とDOEはプラス 特別配当31.9%と累進配当なしは減点
方針解釈
高配当の全部は固定されない
普通147円はDOEの土台を持つ 特別69円は追加還元フェーズの配当
採点前
方針は強いが総配当は別
DOEは明確でも216円全額を保証しない ここを配当実績の評価に反映する
最大の分かれ目
216円を稼ぎで払えるか
利益とFCFの両方で配当を測る ここが今回最大の分かれ目です
配当性向
EPSよりDPSが大きい
今期予想EPS165.89円に対しDPS216円 純利益ベース配当性向は130.2%
二択クイズ
配当性向は100%超
今期予想の純利益ベース配当性向 100%より上か下かを確認
答え合わせ
答えは130.2%
216円÷165.89円=130.2% 利益だけでは総配当を賄えない計算
FCF
投資後の現金は56.86億円
営業CF172.71億円から投資CF115.85億円 FCFは56.86億円まで減る
CFカバー
FCFでは配当を下回る
FCF56.86億円に対し配当総額67.70億円 FCFベース配当性向は約119.1%
反対材料
営業CFなら2.55倍をカバー
営業CF172.71億円は配当総額の2.55倍 財務余力を無視した悲観評価もできない
財務体力
有利子負債は増加
139.64億円から195.15億円へ増加 自己資本比率は69.8%でなお高水準
業績
利益は安定しているか
配当原資の利益を10年の両端で確認 黒字維持と利益変動を分けて見る
長期業績
営業利益は黒字でも振れる
2016年36.6億円・2021年46.7億円 2025年79.2億円から2026年48.8億円へ
FY2026
直近期は38.4%減益
営業利益79.21億円から48.82億円 純利益は62.79億円から5.09億円へ
減益要因
最終利益悪化には特殊要因
アパレル構造改革費用33.11億円など 純利益だけで平常収益力を測れない
最新決算
最新1Qは87.6%増益
営業利益18.06億円から33.87億円 売上減でも利益率は5.6%から10.8%へ
一次資料
増益の中身に一時要因
販売価格と原材料価格のタイムラグ 構造改革と市況効果を分けて見る
進捗率
1Q進捗は38.5%
通期営業利益予想88億円に対し33.87億円 序盤として高いが持続性を要確認
業績評価
安定成長より正常化局面
営業黒字は評価できる一方 直近の利益変動と一時要因を無視できない
事業安定性
4事業はリスクを分散するか
生活必需品だけではない複合事業 分散の強みと利益集中の弱みを確認
売上分散
売上は4方向へ分散
最大のアパレルでも売上42% 単一事業だけに依存する構造ではない
利益集中
利益は58%が1事業
機能ソリューションへの利益集中は残る 半導体需要や原材料価格の影響を受ける
構造リスク
リスク要因は別方向
人口減・半導体循環・中国医療規制 4事業は異なる外部要因にさらされる
見立て
分散は配当の緩衝材
リスクが同時に同方向へ動きにくい 一方で機能素材の利益集中は残る
中間集計
ここまで40点
4項目の合計は80点満点中40点 残る20点は株価とリスク
株価評価
5%でも割安とは限らない
利回り・PER・PBRを過去と比較 高配当と株価の安全性を切り分ける
バリュエーション
予想PERは約25.2倍
株価4,185円・予想EPS165.89円 2026年8月20日基準の予想PERは約25.2倍
PBRの過去レンジと現在
5%台の配当は、全部が同じ性格ではない
PBR
PBRは1.22倍
現在PBR1.22倍は過去レンジ上側 高配当でも歴史的な低PBRではない
PBRの過去レンジと現在
5%台の配当は、全部が同じ性格ではない
株価急落
株価の振れも小さくない
1年チャートで25%超の下落局面を確認 高利回りでも株価損失リスクは残る
競合比較
同業も利回りは高い
グンゼ5.16%・TSI5.57% オンワード4.29%で高配当自体は珍しくない
競合比較
配当余力では見劣り
グンゼ予想130.2%に対し TSI実績66.1%・オンワード実績40.4%
同業の配当履歴
5%台の配当は、全部が同じ性格ではない
競合比較
配当履歴の質も違う
TSIとオンワードには近年の減配あり グンゼは普通配当の減額を避けてきた
同業の配当履歴
5%台の配当は、全部が同じ性格ではない
株価評価
利回りだけなら魅力的
増配由来の高利回りはプラス PBR上側と25%級の株価変動は減点
減配シナリオ
216円が崩れる条件
高利回りの正体をここで回収 何が起きれば現在の総配当を見直すか
謎の回収
主因は株価下落ではない
76.5円から216円への配当増が主因 ただし増額分には特別配当が含まれる
減配条件
条件AはROE8%達成
業績改善でも特別配当が終わり得る 追加還元の終了条件はROE8%以上
減配条件
条件BはFCF不足の長期化
FCFが67.7億円未満で続く状態 負債増加まで重なると持続力は低下
反対論の処理
それでも216円は恒久配当ではない
払える計画と恒久配当の約束は別 69円は会社自身が特別配当と区分
最終判定
52点をどう読むか
普通配当の土台と追加還元を分離 スコアの意味を最後に確定する
積み上げ
合計52点
5項目を積み上げると52点 判定区分は64点以下に該当
チェック項目
次回決算は3数字を確認
営業利益88億円への進捗・アパレル利益率 有利子負債195.15億円からの増減
最終解釈
5%を3.5%+1.65%で見る
普通配当147円の利回り約3.51% 特別69円分の利回り約1.65%を分離
結論
最終判定は52点
配当の土台はあるが5%全部は同じでない 判定は配当の持続性に懸念
締め
5%の中身を分けて見る
普通配当と特別配当を分離して評価 高配当株は利回りだけで判断しない