
「ニュースレターのフッターに入れるべき要素は何ですか?」
今回はニュースレターのフッターに入れるべき要素ついて、わかりやすく解説します。
ニュースレターのメールのフッター部分の重要性
ニュースレターを購読する人にとって重要なのは
コンテンツ(本文)
であることは間違えありません。
情報を取得するために、メールを購読しているのですから、それが第一であり、コンテンツの内容に力を入れることが最重要課題であることは変わりません。
しかし、フッターリンクは
- メールを最後まで読んだ購読者の次のアクションにつなげる
- メールを最後まで読んだ購読者に対して、ブランディングを強化する
- 法的なリスクヘッジをする
ために、非常に有効な場所でもあるのです。
仮にECサイトのニュースレターの場合に
ECサイトの配信するニュースレターで商品に興味を持って最後までメールを読んだのに
- 商品を探そうとしたのに → 商品へのリンクがない
- 知りたいことがあったのに → 問い合わせやヘルプページへのリンクがない
- SNSで使っている人の評判を探したかったのに → SNSのリンクがない
結局
- 自分で一からブラウザを立ち上げて検索して探すか
- それが面倒で行動を辞めてしまうか
になってしまうのです。
これでは、せっかく届いた見込み客をみすみす手放しているのと同じです。

だからこそ、ニュースレターのメールのフッターには、必要な要素をしっかりと入れ込むことが重要なのです。
ニュースレターのフッターに入れるべき要素

1.法的要件
法律で定められているフッターに入れるべき要素
日本での法律では
特定電子メール法
というのが平成14年4月11日に成立し、同年7月1日に施行されました。
送信者の表示義務
- メール本文に、送信者などの氏名又は名称
- メール本文に、受信拒否の通知を受けるための電子メールアドレス又はURL
- 受信拒否の通知先の直前又は直後に、受信拒否の通知ができる旨
- 任意の場所に、送信者などの住所
- 任意の場所に、苦情・問合せなどを受け付けることができる電話番号、電子メールアドレス又はURL
出典:消費者庁「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」
つまり、法的には
- ニュースレターの購読解除
- 発信者の情報(企業名、個人事業名、住所)
- 問い合わせ先のリンクやメールアドレス
が必要になるのです。
その他、必要であれば上記をフォローする情報として
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- 著作権の表示(コピーライト)
などで、万が一訴訟などが起こされる場合に、法的な免責事項を設けておくと良いでしょう。
法的な要件は、必ずフッターに入れる必要があります。
2.SNSリンク
ニュースレターの購読者は
- 他の人からの評判
- 他の情報ソース
を求める傾向にあります。
- Youtube
- TIKTOK
- 公式LINEアカウント
などです。
すでにSNSに登録しているケースも多いと思いますが
- 「Instagramもやっていたんだ。登録しておこう」
- 「twitterのフォロワーにはどんなコメントがあるのか買う前に確認しておきたい」
というような行動喚起・フォロワー獲得にもつながります。
3.ブランドメッセージ
ブランドを強調する意味で、フッター部分に、再度ブランドとしてのメッセージを入れるケースがあります。
ブランドとしてのメッセージは
- CI(コーポレート・アイデンティティ)
- 企業スローガン
- ブランドコンセプト
など、言い方は様々ですが
例えば
- NIKEであれば「Just Do It.」
- ニトリであれば「お、ねだん以上。」
という感じです。
メールのヘッダーやロゴの部分で、ブランドメッセージを伝えているケースもありますが、最後に、今一度、ブランドメッセージを伝えることで、ブランディング効果を加速させる効果があります。
ロゴ画像も、ブランドメッセージとともに入れておいた方が良い要素と言えます。これも、ブランディングの一環です。
4.自社サイトの重要なページへのリンク
誘導したい自社サイト、自分のブログへのリンクを設定する必要があります。
- サイトのトップページ
はもちろんですが、それに加えて
- 過去のニュースレターのアーカイブページ
- ニュース
- メディアへの掲載
- 新商品ページ
- 特集ページ
- 購入ページ
- 会員登録ページ
- 料金ページ
- キャンペーンページ
- ヘルプページ
- お問い合わせページ
- 利用者の声のページ
など
誘導したいページ、成果につながるページ、購読者が読みたいと思えるページへのリンクを設定しておきます。
5.執筆者の自己紹介
ニュースレターの成功要件は
執筆者のファンになってもらうこと
と言えます。
そのためには、
- 執筆者がどういう人物なのか?
を書いておくことは重要です。
当然、十分に執筆者のことを知ってから、購読している方もいるのですが、そうでない方もいるので
- 執筆者の情報を直接入れる
- 執筆者の情報があるページへリンクを表示する
ことで、再度、執筆者の情報を伝える必要があります。
執筆者の情報は
- 名前
- 肩書
- 自己紹介(過去の経歴や何にこだわっているか、趣味など)
です。
とくに、ニュースレターの中で、執筆者が変わることがある場合は、とくに重要と言えます。
企業などで執筆者の情報を伝えたくない、伝える必要がない場合は、記載する必要はありませんが、企業の情報を代わりに入れるといいでしょう。
まとめ
ニュースレターのフッターに入れるべき要素
- 法的要件
- ブランドメッセージ・ロゴ
- SNSリンク
- 誘導したいウェブサイトのページへのリンク
- 執筆者の情報
です。

上記を押さえておけば、多くの問題はありませんが、継続的にABテストを繰り返しながら、どういう構成が良いのか?試行錯誤することが重要です。