「ニュースレターを送る最適な時間帯と曜日は、いつですか?」
今回はニュースレターの最適な時間帯ついて、わかりやすく解説します。
ニュースレターを配信する最適な時間帯と曜日の決め方
大きく分けて、ニュースレターを配信する最適な時間帯と曜日の決め方には3つのパターンがあります。
- ターゲットユーザーの行動を推測して時間・曜日を決める
- 統計データから時間・曜日を決める
- ニュースレターの開封率をテストして時間・曜日を決める
の3つです。
1.ターゲットユーザーの行動を推測して時間を決める
ニュースレターのターゲットがどんな人なのか?どういうスケジュールで動いているのか?を想像したうえで、最適な時間・曜日を決める方法です。
全般的
時間帯
- 午前10時から11時
と言われています。
理由としては、朝のあわただしい時間が終わって、一息つける時間帯だからです。
このタイミングでメールやSNSをチェックするという方も多いのではないでしょうか。
曜日
平日と週末を比較すると
- 平日の方が読まれやすい
という傾向があります。これは、週末はお出かけするなど、予定がつまっていて、「メールを読む」という行動の優先順位が下がってしまうものと推測できるからです。
また、同様に
- 火曜日、水曜日、木曜日
も読まれやすい曜日と言われています。
これは、週が始まる月曜日は、仕事などに追われてしまって余裕がないからです。
逆に週が終わる金曜日も、仕事に追われてしまうことと、週末が近づくことでメールを読むモチベーションが下がるものと予測されます。
ターゲット
全般的な傾向は前述したとおりですが、あくまでも、配信するニュースレターのターゲットに即して考える必要があります。
- 学生向けのニュースレター
- 主婦向けのニュースレター
- ビジネスマン向けのニュースレター
- シニア向けのニュースレター
では、生活習慣が異なるので、見てもらえる時間帯も、見てもらえる曜日も、違うのは当然なのです。
- 学生向けのニュースレター:通学時間8時前後、または夜の午後9時~11時がねらい目
- 主婦向けのニュースレター:家事が落ち着く午前10時~午後2時がねらい目
- ビジネスマン向けのニュースレター:通勤時間8時前後がねらい目
- シニア向けのニュースレター:早起きなので午前8時~午前12時がねらい目
となります。
さらにあなたのニュースレターによって、より細分化して、ターゲットの行動パターンを予測すると良いでしょう。
例えば
同じビジネスマン向けのニュースレターだとしても
- ホワイトカラーのサラリーマンがターゲットなのか?
- ブルーカラーの現場で働く人がターゲットなのか?
- キャリアウーマンがターゲットなのか?
- 経営者がターゲットなのか?
- 水曜日休みなどの不動産会社の社員がターゲットなのか?
でも、配信時間も、配信すべき曜日も変わってくるのです。
2.統計データから時間・曜日を決める
ターゲットユーザーの行動を推測したとしても、それは「推測」であり、根拠があるものではありません。
いろいろな統計データで、メールの開封率が高くなる時間帯などが紹介されています。確実なデータをもとに、配信時間や配信曜日を決めることができます。
例:インバウンドマーケティングツールを提供する「GetResponse」が285万通のメールを配信したデータ
曜日
- 開封率が高い曜日:金曜日(20.58%)
- 開封率が低い曜日:日曜日(18.47%)
- クリック率が高い曜日:火曜日(2.32%)
- クリック率が低い曜日:土曜日(2.19%)
- 反応率(開封からクリックに至った割合)が高い曜日:日曜日(12.29%)
- 反応率(開封からクリックに至った割合)が高い曜日:金曜日(11.23%)
- 開封率の高さを重視するなら、金曜日がベスト
- 開封からクリック率までを見据えるなら、火曜日がベスト
となります。
時間帯
- 開封率が高い時間帯:午前4時(22.05%)
- 開封率が低い時間帯:午前1時(14.09%)
- クリック率が高い時間帯:午前6時(3.24%)
- クリック率が低い時間帯:午前0時(1.39%)
- 反応率(開封からクリックに至った割合)が高い時間帯:午前6時(16.76%)
- 反応率(開封からクリックに至った割合)が高い時間帯:午前0時(8.2%)
- 開封率の高さを重視するなら、午前4時がベスト
- 開封からクリック率までを見据えるなら、午前6時がベスト
となります。
「なぜ、午前4時が高いの?みんな寝てるんじゃないの?」
「これは午前4時にメールを見た」ということではなく、「午前4時に送信されたメールの開封率が高かった」ということを示すデータです。
午前4時に送ると、朝起きてメールをチェックするときの受信トレイの一番上にメールがくる可能性が高く、だからこそ、開封されやすかったと推測されます。
安全策でいえば、午前8時から午後5時の間にメールを送信すると、開封率も、クリック率も安定しています。
3.ニュースレターの開封率をテストして時間・曜日を決める
統計データでは、多くのサンプルがあるものの、いろいろな人の平均値をとっているため、あなたのニュースレターにとって最適な配信時間、配信曜日であるとは限りません。
そこで、最終的にやるべきことは「自分のニュースレターでテストする」です。
方法1.配信時間、配信曜日を分散して、開封率の高い最適な時間帯、曜日を探る
週1回配信するとしたら
- 1回目:月曜日8時
- 2回目:月曜日10時
- 3回目:月曜日12時
- 4回目:月曜日17時
- 5回目:月曜日20時
- 6回目:月曜日22時
という形で、配信時間を変えて、どの時間帯が開封率が高いのか?を調べます。
どうしても、配信するメールの内容、タイトルが違うため、厳密に時間帯だけのデータは取れませんが、2回、3回と繰り返せば、だいたい「どの時間帯が開封率が高いのか」のデータが信頼性のあるものに近づいていきます。
そのうえで、配信時間が固まったら
- 7回目:月曜日10時
- 8回目:火曜日10時
- 9回目:水曜日10時
- 10回目:木曜日10時
- 11回目:金曜日10時
- 12回目:土曜日10時
- 13回目:日曜日10時
と、曜日を変えて、反応の良い曜日を探るのです。不安であれば、あきらかに良さそうな曜日を残して、再度テストを繰り返せば良いのです。
- 14回目:水曜日10時
- 15回目:木曜日10時
- 16回目:金曜日10時
- 17回目:水曜日10時
- 18回目:木曜日10時
- 19回目:金曜日10時
という感じです。
だんだんデータが固まってくるので、平均値が高い曜日を選べば、それが反応の良い、ニュースレターを配信するのに最適な曜日と言えます。
この方法のデメリットは
- 配信するメールの内容が変わるので、メールの内容、タイトルによって反応率、クリック率のデータがぶれてしまう
- 結果的に最適な配信タイミングがわかるまでに時間がかかる
点です。
方法2.ABテスト機能を使えばより正確なデータがわかる
ABテストができるニュースレターの配信プラットフォームを利用している場合は
2つのグループに分けて
時間をずらして
曜日をずらして
同じターゲット層に
同じメールを配信して
開封率をチェックする
ことが可能です。
全く同じメールが送られてきて、その開封率、クリック率のデータが取得できるので、前述した方法よりも、より正確なデータが早くとれるメリットがあります。
ABテストを繰り返すことで、あなたのュースレターを配信するのに最適な時間と曜日が簡単にわかります。
この方法のデメリットは
- ABテストができるプラットフォームである必要がある
- ある程度の母数(数千、数万)の購読者がいないと、グループ分けをしても、統計の精度が落ちる
点です。
まとめ
ニュースレターを配信する最適な時間帯と曜日の決め方は
- ターゲットユーザーの行動を推測して時間・曜日を決める
- 統計データから時間・曜日を決める
- ニュースレターの開封率をテストして時間・曜日を決める
の3つがあります。
1.ターゲットユーザーの行動を推測して時間・曜日を決める
2.統計データから時間・曜日を決める
を併用して、はじめの配信すべき時間帯・曜日を決めたうえで、ある程度の購読者数が増えてきたら
3.ニュースレターの開封率をテストして時間・曜日を決める
ことで、精度を高める運用がおすすめです。